読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Plane-Memo

メモ書きのような側面もあれば、備忘録のような側面もあります。わかりやすい文章を心がけていきます。が、道半ばでまだまだ拙い文章であることは認めざるを得ません。

「降雪量」について、気象業界の方に伺った。

大雪となりそうなとき、気象庁から予想降雪量が発表される。例えば「24時間で30cm」といった具合に。もちろんこれは、24時間後の積雪深を予想したものではないから、30cm積もるとは限らない。今年は、全国紙でも降雪量と積雪深を(意図的なのかはわからないが)混同していたため、やはり社会全体には浸透していないのか。両者の違いに関しては、気象庁金沢地方気象台)のかなりわかりやすい説明に頼ろうと思う。

気象庁積雪の深さと降雪の深さ

降雪量は、観測時の積雪深とその1時間前の積雪深を比較したとき、増加分(新たな積雪)を指すことがわかる。降雪量は時間で、積雪深は時刻で考えている。

ここまではよかった。しかし降雪量という言葉の意味を突き詰めていくうちに、とある疑問が浮かんでしまった。

A:「予想降雪量◯cmでも、そのすべてが積もるとは限らないから降雪量≠積雪深」という説明を見る。無論言いたいことはわかる。数日前までは自分もそんな認識だったが、なんだか言葉足らずな感じも拭えない。というのも、降雪量は「一定時間で実際に降り"積もった"雪の量」であり、定義から考えると「一時的とはいえ、すべてが積もっているのではないか」と思ってしまうからだ。

「すべてが積もるとは限らない」より、B:「積もるけれども圧密や融解があるから、結果として降雪量≠積雪深となる」の方が、個人的にはすっきりする。

素人が一人でグダグダ考えていても、解決しないと思ったので、何を血迷ったか気象業界の方に質問をしてみた。すると回答をいただけたので、その一部を抜粋する。

 

「観測と予測では降雪量の意味が正確には異なります。観測の場合は前1時間積雪深差を降雪量と定義したりしますが、予測の場合には積雪後のことは全く考えずに数値モデルの結果から(新雪として)降る量を降雪量としていると思います」

ということなので、同じ「降雪量」でも指しているものが違った。この回答を受けて、私が次のように質問をした。

「観測における降雪量は『1時間で実際に新しく積もった量』で、予測時点での降雪量は『空から降ってくる量を予想したもので、観測時の降雪量とは値が異なる』という認識で合っているでしょうか」

これに対しては、「その認識で概ねOKと思います」と返信をいただいた。

 

今になって読み返してみると、質問の言葉選びが悪かったと思う。このままでは「予測はかならず当たるものではないから、観測時の値と異なるのは当然」と指摘が入りそうなので、先に言い訳をさせてほしい。ここでの「値が異なる」とは、「性質が異なるのだから、予測が完璧でも値が違ってくる」くらいの意味である。

さて、簡単に言えば、
・観測時(実測)の降雪量→一定時間内に降り積もった量。
・予測時の降雪量→予想しているのは一定時間内に降る量であって、降り積もる量ではない。
ということなる。

もちろん気象庁が予想降雪量を発表しているときは、説明Aが正しいことになる。一方で観測時の降雪量を持ち出して話すときは、説明Bでも問題はなかろう(そのような機会が我々には少ないが)。一人だと長々と唸ったが、こうもあっさりと解決してしまった。

なお、本筋からはやや逸れてしまうが、(実測の)降雪量=積雪深となった例(2014年2月14日の東京)もある。

気象庁のページへのリンク:気象庁|過去の気象データ検索

この日は降雪量も積雪深も18cmとなっていて、非常に面白かった。

突き詰めると寝付きが悪くなってしまうので、あまりおすすめできない。が、勉強になったため、収穫の方が大きかった。一個人の質問にお付き合いいただいて、本当にありがたかった。